ある程度規模を持つ飲食店や食品メーカーの場合は、第三機関を利用してHACCP認証を受けそれを消費者などに対するアピールに利用している所も多いのではないでしょうか。食品衛生管理を導入することが義務になっているHACCPは、現代会では認証の義務はないのですが輸出国や契約を交わすメーカーの中には認証を得ていない企業との契約をしないなどのケースもあるため、取得するメリットは大きいといわれています。もちろん、認証手続きは色々な準備が必要になりますし申し込みを行えば費用も発生するなど無理をする必要はありません。さらに、HACCP認証は色々準備を行って合格したとしても、1年に1度の割合でサーベイランス審査を受けることになるので、このとき基準を満たしていないと継続することができないこともあるわけです。

サーベイランス審査は継続審査と呼ばれるもので、現在運用している衛生管理プランが適合しているものでそれが維持されているのか否かを第三者機関が調査を行い確認した上で合否判定が行われます。そのため、サーベイランス審査で不合格になると認証は一旦没収といった形になるなど、最初からやり直しをしなければならないなどのリスクを持ちます。ただ、継続審査は第三者からの目線でプランを見て貰うことができるわけですから、不具合があるような箇所が見つかるとそれを指摘される、アドバイスを貰いながら改善を図れるなどのメリットもあります。なお、HACCPは認証を取得してから3年毎に更新審査が行われるのですが、これはサーベイランス審査よりも細かな部分まで確認が行われます。