一般家庭向けの湿度計はセンサー内蔵型が主流で、多少の衝撃を受けても簡単には壊れませんが、元々の品質や精度がそれほど高くないのが気になるところです。湿度の表示は精度によって決まりますから、大きな誤差が許されない用途に一般家庭向けは向かないことを意味します。センサーは設計にもよりますが、製造や管理でも精度が変化しますから、ばらつきがあるのが当然ですし、選別しなければ誤差が大きい個体も流通することになります。検査や選別はコストに直結しますから、低価格帯の製品に高精度を期待するのは難しく、一定以上の精度を求めれば相応の費用を支払う必要が出てきます。

業務用の湿度計は総じて価格帯が高めですが、これはそういう理由からコストが価格に転嫁されているからで、当然と言えば当然です。湿度計の価格の大半はセンサーのコストと言っても過言ではないほどに、重要性が大きなものとなっています。近年は低価格でも精度が高い半導体が出てきているので、極端に誤差が大きい製品に遭遇することは減っているといえます。しかし絶対的な正確性を確認するのは難しく、相対的に比較しなくては本当の精度というものは見えてこないので注意が必要です。

湿度計をお店で購入する時は、周りの製品と比較してセンサーの精度を確認すること、通販だと比較できないので返品や返金に対応するお店で購入するのが正解です。センサーは湿度計を使っているうちにも信頼性が変化することがあるので、定期的に相対比較したり、メーカーに送り返してチェックを受けるのが望ましいです。