把握しておくと将来役立つHACCP認証取得の流れ
HACCP認証は義務付けが行われているものではないけれども、認証を得ておくと様々なメリットがあることをご存じの人は多いのではないでしょうか。大手の食品メーカーなどの場合は、消費者からの信頼を得たり安心を与えるなどの目的で認証を行っているケースが多いけれども、小さな工場や中小企業などの場合はHACCPの考え方に基づく管理衛生を中心にするのが精一杯でその先まで踏み入れることができないケースは多いといえます。認証を得るためには十分な準備や計画を立てることが必要、手続きを始めようとすると1年程度の期間が必要になるといわれているので、簡単にできるものはないわけです。当初は、認証を受けるために色々準備をして来たけれども業務が忙しくなるなどの理由からいつの間にかHACCPの認証のことが頭から離れてしまう、結果的にかなりの期間が過ぎてしまったなどの経験をされている会社も多いといえましょう。
HACCP認証の取得の流れは、HACCPチームの編成や原材料の受け入れから出荷もしくは飲食店の場合はメニューの提供まで、これらの製造工程の一覧図になるフローダイヤグラムの作成、ハザード分析や重要管理点でもあるCCPの決定など、これら7原則12手順に則るプランの構築を行います。このプランを活用して仮運用を進めることになるのですが、認証審査を受けるためには仮運用期間は3か月以上が必要です。なお、初めて認証を受ける際には初回審査は2段階で実施され、初回は構築したプランの整備状況の確認、2段階目で不適合が懸念される部分の特定を行うなどの流れになります。
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